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ゾルゲ事件(ゾルゲじけん)

ソ連防衛を最大の任務とする諜報活動を8年間展開したゾルゲらが,太平洋戦争直前に検挙された事件。1933年(昭和8)9月に来日したゾルゲ(当時はソ連赤軍の諜報機関に所属)は,ラムゼイ機関とよばれる諜報網を組織した。主要メンバーは近衛文麿側近の尾崎秀実(ほつみ),画家宮城与徳(よとく),特派員ブーケリッチ,無線技師クラウゼンら。同機関は日本の政界や軍部,ドイツ大使館などに深く浸透して機密情報を収集し,分析を加えてソ連に通報した。重要情報に日独防共協定の全容,独ソ戦開始の予告,御前会議決定の推移などがある。伊藤律の供述を糸口に,41年10月前後に関係者35人が逮捕され,44年11月7日ゾルゲ・尾崎は国防保安法・治安維持法違反などにより死刑に処せられた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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