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蘇我馬子(そがのうまこ)

生没 ?~626.5.20 島大臣(おおおみ)とも。6世紀後半~7世紀前半の大臣。稲目(いなめ)の子で,蝦夷(えみし)の父。敏達元年,大臣に任じられ,以後用明・崇峻・推古朝と終生大臣を勤めた。飛鳥の大野丘の北に塔を建てるなど崇仏に努め,廃仏派の物部守屋との対立を激化させ,用明没後,穴穂部皇子と守屋を攻め滅ぼした。崇峻5年,東漢駒(やまとのあやのこま)に崇峻天皇を殺させ,推古天皇を擁立し,厩戸(うまやど)皇子(聖徳太子)を皇太子とした。596年(推古4)法興寺を完成させ,620年太子とともに「天皇記」「国記」などの史書を撰録し,623年新羅(しらぎ)に出兵した。624年,天皇に葛城県(かずらきのあがた)を請うたが許されなかった。626年,没して桃原墓に葬られた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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