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蘇我氏(そがうじ)

古代の中央氏族。武内宿禰(たけのうちのすくね)の子の蘇我石河宿禰を始祖とするという。本拠地は大和国高市郡曾我,大和国葛上郡,河内国石川郡の3説があるが,第1説が妥当か。6世紀前半の宣化朝(実際は欽明朝か)に稲目(いなめ)が大臣(おおおみ)となり,欽明天皇に2人の女を妃として入れた。馬子(うまこ)・蝦夷(えみし)・入鹿(いるか)と続く本宗家は,唯一の大臣家として王権と密着して勢威をふるった。645年(大化元)乙巳の変によって本宗家は壊滅したが,傍系の倉山田石川麻呂の女が持統・元明両天皇の生母となって朝廷で重きをなした。684年(天武13)の八色の姓(やくさのかばね)では連子(むらじこ)系の石川氏が朝臣姓を賜り,実務官人として勢力を保った。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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