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曹洞宗(そうとうしゅう)

中国禅宗五家七宗の一派で,日本では禅宗3派の一つ。中国の曹洞宗は,雲巌曇晟(うんがんどんじょう)の弟子洞山良价(とうざんりょうかい)と良价の弟子曹山本寂(そうざんほんじゃく)を派祖とする。宗名は,洞山と曹山から1字ずつをとって倒置したとする説と,曹渓慧能(えのう)の曹と洞山の洞をとったとする説がある。洞山は高安県(現,江西省)に住んで禅を広め,曹山は江西省の荷玉山で禅を盛んにした。日本の曹洞宗は入宋して天童山の如浄(にょじょう)の法をついだ道元によって開かれた。道元は1243年(寛元元)に大仏寺(のち永平寺)を開いたが,3世徹通義介(てっつうぎかい)の弟子瑩山紹瑾(けいざんじょうきん)によって曹洞禅は大いに広まった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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