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総追捕使(そうついぶし)

「そうついぶくし」とも。惣追捕使とも。源平争乱期~鎌倉幕府草創期,国あるいは荘園におかれた軍事指揮官。1184年(元暦元)平氏追討の宣旨をうけた源頼朝は,畿内近国に適宜,総追捕使を任命,播磨・美作両国の梶原景時,備前・備中・備後諸国の土肥実平,伊賀国の大内惟義などである。平氏滅亡後停止されることになったが,85年(文治元)末,源義経・同行家の追討を名目に,あらためて設置を朝廷に認めさせた。行家・義経滅亡後は,もっぱら一国ごとに治安警察一般,国内御家人の統率にあたる者として,それまでも異称としてあった守護人・守護とよばれるようになり,鎌倉幕府の全国的・統一的な職制となっていく。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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