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宗長(そうちょう)

生没 1448~1532.3.6 室町中期~戦国期の連歌師。初名宗歓,別号は柴屋軒(さいおくけん)。駿河国島田の刀鍛冶の子に生まれ,駿河国守護今川義忠に仕えたが,1476年(文明8)義忠が戦死したため上京,一休宗純に参禅,連歌を宗祇(そうぎ)に学ぶ。越後国や筑紫への旅に宗祇と同道し,「水無瀬(みなせ)三吟」「湯山(ゆやま)三吟」などの作品に参加。叙景句よりも理のある句・述懐の句を得意とした。1504年(永正元)駿河国宇津山麓に柴屋軒を結び,以後今川家の政治的活動のため旅をくり返した。自撰句集に「壁草」「那智籠(なちごもり)」「老耳(おいのみみ)」,連歌論書に「雨夜記(あまよのき)」「連歌比況集」,紀行・記録に「宗長手記」「宗祇終焉記」などがある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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