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装飾古墳(そうしょくこふん)

浮彫・線刻・彩色などによる文様・絵画・彫刻をもつ古墳や横穴墓の総称。装飾の施される場所は,石棺,石室の壁面,石障,横穴墓の壁面や入口など。福岡県王塚古墳のように,壁面に絵画の描かれたものを壁画古墳とよぶ。福岡・佐賀・熊本・大分県など九州北部に集中的にみられ,鳥取・神奈川・茨城・福島・宮城県などにもまとまってみられる。古い段階では,直弧文・同心円・三角形・蕨手文(わらびてもん)などの幾何学的・抽象的文様が多いが,しだいに靫(ゆぎ)・盾・大刀・舟などの器物,人物,馬・鳥・魚など具象的な絵画となる。多くは5~6世紀に造られたが,7世紀に降るものもある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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