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端午(たんご)

本来,月の初めの午(うま)の日または5日の意。漢代以来5月5日をさし,よもぎで作った人形を飾り,菖蒲酒を飲み,薬草を摘むなど邪気を払う行事が行われた。これが日本にも継承され,古くから薬猟(くすりがり)の行事があり,令制でも節日とされた。宮廷ではこの日,天皇に邪気を払う菖蒲が献上され,群臣は菖蒲縵(あやめのかずら)をつけて参上し,宴を張り騎射(うまゆみ)が行われた。江戸時代以降は鯉幟(こいのぼり)や甲冑(かっちゅう)を飾るなど,男児の成長を祈る行事が行われた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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