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田安家(たやすけ)

徳川家の分家。一橋家・清水家とともに御三卿の一つ。1731年(享保16)将軍徳川吉宗の次男宗武(むねたけ)が江戸城田安門内に居住したのに始まる。当主は成人後に公卿に叙され,2代治察(はるあき)のみ大蔵卿を称し,他は代々右衛門督を称した。賄料領知10万石を領したが,家老などの主要役職は幕臣から付人が派遣され老中支配であった。治察の没後,無嗣の状態が14年間続き,87年(天明7)に一橋治済(はるさだ)の五男斉匡(なりまさ)が3代を継ぎ,権大納言従一位に昇進した。1868年(明治元)藩屏に列して独立した家となり,70年家禄3148石を与えられた。84年伯爵家となる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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