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建物米(たてものまい)

建(立)米とも。江戸時代,大坂堂島米市場の帳合米(ちょうあいまい)取引で売買の標準米となった銘柄。諸藩の蔵米から米方年行司や米仲買らの入札によって選定された。年3期のうち,1期春物と3期冬物はおもに筑前・肥後・防長・広島の蔵米のいわゆる四蔵から,2期夏物は原則として加賀米が選ばれた。建物米となった蔵米は他国米よりも価格が上昇する傾向にあり,藩にとってもさまざまな名声や利益を得ることになった。そのため各藩は自藩の蔵米が選定されるよう努めた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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