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伊達氏(だてし)

中世以来の武家で,近世大名家。常陸国伊佐(いさ)荘中村(現,茨城県筑西市)の常陸入道念西(伊佐朝宗(ともむね))が,1189年(文治5)奥州合戦の戦功により陸奥国伊達郡(現,福島県)を与えられて入部し,伊達氏を称した。南北朝期には南朝方につき,室町時代には幕府方と結び鎌倉公方と対抗。1522年(大永2)稙宗(たねむね)の代にはじめて陸奥国守護となる。晴宗の代に出羽国米沢に本拠を移す。政宗は89年(天正17)蘆名氏を滅ぼし会津黒川(現,福島県会津若松市)に入った。翌年小田原に参陣するが,会津などを没収される。91年玉造郡岩出山(現,宮城県大崎市岩出山),1603年(慶長8)仙台に入る。62万石を領した。明治維新後,宗基のとき伯爵。政宗の子秀宗は伊予国宇和島藩10万石を領知。宗徳のとき伯爵,のち侯爵。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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