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滝口(たきぐち)

滝口武者とも。平安中期以降の天皇近侍の武力。内裏清涼殿の東庭北方,御溝水(みかわみず)の流れ落ちる所を滝口といい,そこに詰めた武者である。その詰所を滝口陣という。宇多天皇のときにおかれたのが始まりで,定員は10人。のち20人となったが,白河天皇のときには30人だったこともある。射芸に秀でた者が選ばれ,蔵人所(くろうどどころ)に属して禁中の警備をはじめ,天皇乗船の供奉,京中の捜索などにもあたった。任官の順序により一臈・二臈・三臈の3人を上臈(じょうろう)といい,四臈を事行(じぎょう)という。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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