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兌換銀行券(だかんぎんこうけん)

金または銀など正貨と定められている貨幣と,請求次第いつでも交換できる銀行券。日本の場合,為替会社の兌換券発行が失敗に終わったあと,1872年(明治5)の国立銀行条例にもとづく国立銀行券が金兌換準備で発行されたが,76年の同条例改正で兌換は停止された。紙幣整理をへた84年に兌換銀行券条例が公布され,翌年から銀兌換の日本銀行券が発行された。97年10月の貨幣法施行により日本銀行券は金兌換が義務づけられた。1931年(昭和6)12月に日本は金本位制を離脱し日本銀行券の兌換を停止,さらに42年日本銀行法の施行により日本銀行は金兌換の義務から解放され,兌換銀行券は姿を消した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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