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高島秋帆(たかしましゅうはん)

生没 1798~1866.1.14 幕末期の砲術家。父は茂紀。諱は茂敦。通称四郎太夫。長崎町年寄・出島台場受持として荻野流砲術を修め,のち西洋砲術を学び,高島流を創始。1840年(天保11)アヘン戦争の情報が伝わると,上書を幕府へ提出し,洋式砲術の採用を説いた。幕命により,翌年武蔵国徳丸ケ原(とくまるがはら)で洋式銃陣演練を披露し,洋式砲が採用された。流儀は幕臣の下曾根金三郎・江川太郎左衛門英竜などに伝授され,高島流興隆と洋式砲普及の基となった。しかし秋帆自身は鳥居耀蔵(ようぞう)らに嫌疑をかけられて翌年逮捕され,46年(弘化3)武蔵国岡部藩に預けられた。53年(嘉永6)ペリー来航を迎えると江川の尽力で赦免され,55年(安政2)講武所教授方頭取,57年講武所砲術師範役に任じられた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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