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台密(たいみつ)

天台宗に伝えられた密教。空海を開祖とする真言宗の密教を東密(とうみつ)とよぶのに対する。天台の教法をもたらした最澄は,同時に胎蔵(たいぞう)・金剛(こんごう)両部の純密および雑密を日本に伝えた。のち東密の隆盛に対抗して円仁・円珍も密教を伝え,安然(あんねん)のとき天台独自の密教が体系化された。台密は大日・釈迦一体説,法華経と密教の融合を教理上の特色とする。やがて諸派にわかれ,中世には台密十三流と総称された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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