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大仏造立の詔(だいぶつぞうりゅうのみことのり)

743年(天平15)10月15日,聖武天皇によって紫香楽(しがらき)宮で発せられた詔書。仏の法恩を天下に浴させるため,盧舎那仏(るしゃなぶつ)の造立を思いたったとして,みずから知識(ちしき)の先頭に立ち,広く諸人にこの事業に加わるよう促した。律令国家の守護のため,「華厳経」に説く盧舎那仏を中心とする仏教世界の創出をめざしたものと考えられる。大仏造立は,はじめ紫香楽宮付近の甲賀寺で開始され,のち平城宮への還都にともなって東大寺で再開された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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