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台場(だいば)

一般には大砲を架設する陣地。砲台。とくに幕末期に海防のため各地に設けられたものをさす。1806~07年(文化3~4)のロシアによる北方侵略に対し,江戸幕府は打払いを命じる一方,10年には会津・白河両藩に江戸湾防備のための台場建設をはじめて行わせた。25年(文政8)2月には異国船打払令が出され,各地で海防のための台場建設が進んだ。規模や形態はさまざまだが,幕末期には全国に1000カ所の台場があったという。現存遺構としては品川台場や西宮の砲台が有名。後者は摂海防備のために設けられ,66年(慶応2)に完成。直径17m,高さ12mの石造円形砲台で,大砲は2門ある。東京港区の品川台場は国史跡。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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