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対日理事会(たいにちりじかい)

1945年(昭和20)12月に開かれた英・米・ソによるモスクワ外相会談の決定にもとづき,翌年2月極東委員会(本部ワシントン)と同時に東京に設置された。当初は米国による対日占領を連合国が監視する機能を期待されたが,米国政府がこれに反対した結果,連合国軍最高司令官に対する指揮命令権をもたない諮問・勧告機関となった。構成国は英・米・中・ソの4カ国,議長は米国代表で,初代はW.F.マーカット,その後G.アチソン,W.J.シーボルトが務めた。農地改革など初期占領政策に関し,英連邦代表のM.ボール(オーストラリア)を中心として政策形成に対する影響力を発揮した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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