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第2次世界大戦(だいにじせかいたいせん)

ベルサイユ・ワシントン体制下の秩序を,英・米・仏だけを利するものだと批判する日・独・伊3国が,それぞれ局地的に領土の拡張をはかり,武力で勢力均衡を破ったことに起因する世界戦争。1939年9月1日のドイツのポーランドへの電撃的侵攻で始まった。41年(昭和16)12月8日の太平洋戦争勃発とともに,枢軸国(日・独・伊など)と連合国(英・米・ソ・中・仏など)間の戦いは大西洋・ヨーロッパ大陸・地中海・アフリカ・中国・東南アジア・太平洋上に拡大した。はじめは総動員体制を早期に整えていた枢軸側が有利だったが,42年半ばから,生産力で絶対的優位にある連合国が反攻に転じた。43年9月3日イタリアの,45年5月8日ドイツの,同年9月2日日本のそれぞれの無条件降伏文書への調印で終結した。全参戦国の軍人の犠牲は戦死1490万人,戦傷2522万人,非戦闘員の死亡は3857万人と推計されている。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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