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大石寺(たいせきじ)

静岡県富士宮市上条にある日蓮正宗の総本山。大日蓮華山と号す。日蓮没後,身延(みのぶ)の廟所を守った日興(にっこう)は,檀越(だんおつ)南部(波木井)実長および日向と対立して離山。1290年(正応3)南条時光の支援を得て大石ケ原に大石寺を建立した。以後,日目(にちもく)・日道と継承され,同じく日興の開創である重須(おもす)(北山)本門寺とともに,日興門流の中心となった。その後しだいに伽藍を整え,今川氏などの戦国大名の保護をうけた。江戸時代には将軍徳川家宣の室天英院の援助で諸堂が建立され,18世紀はじめには日寛(にっかん)がでて興門教学を大成。明治期に独立して日蓮正宗の総本山となり,第2次大戦後は創価学会の本山として著しく発展した。多数の日蓮の真蹟遺文を所蔵。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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