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天文博士(てんもんはかせ)

律令制の陰陽(おんみょう)寮に属し,天文を読みとること,天文の読みとり方を天文生に教えることを職務とする教官。正七位下相当。平安時代以降は天文道の極官。定員1人,のち権博士1人がおかれた。中国では隋・唐初に天文博士がおかれている。天文博士は天文異変を見つけると,異変とその解釈を書き記して密封し,天皇に奏上したが,これを天文密奏という。院政期以降は安倍氏が独占した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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