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伝馬町(てんまちょう)

近世城下町において伝馬役を負担する町。町人地の中心にあって,最も格式が高いものとされた。江戸では日本橋付近に大伝馬町・南伝馬町・小伝馬町の3町があり,前二者は江戸から五街道への伝馬人足の継立てを行い,小伝馬町は江戸府内の公用交通・通信に従事した。これらの役の代償として,他の宿駅と同様に,継飛脚給米の下付,江戸近在百姓馬の助役,拝借金などの助成策がとられた。一般に伝馬町には特定商品の専売権が付与されることが多く,江戸の大伝馬町1丁目には木綿問屋が軒を連ねた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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