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貞門俳諧(ていもんはいかい)

貞徳(ていとく)を中心とする俳諧流派,また同時代の俳諧を包括した呼称。寛永初年~延宝頃までの約半世紀がおもな活動期だが,その伝統は天保頃まで及ぶ。貞徳は連歌の従属物にすぎなかった俳諧を,文芸の一様式として独立させた。また俳諧を俳言(はいごん)で作る連歌と定義し,連歌の式目を平易にした俳諧の式目を整えて全国的に普及させた。詠句は縁語や掛詞を多用,故事や古典にもとづく言語遊戯を特徴とし,文学を庶民の身近なものとした。しかし知的な言語遊戯は類型化しやすく,談林俳諧の台頭を許した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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