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貞徳(ていとく)

生没 1571~1653.11.15 江戸前期の俳人・歌人・歌学者。父は永種。姓は松永。名は勝熊。別号は長頭丸・逍遊など。京都生れ。紹巴(じょうは)から連歌を,九条稙通(たねみち)・細川幽斎に和歌・歌学を学ぶ。俳諧は連歌・和歌への入門段階にあると考え,俗語・漢語などの俳言(はいごん)を用いるべきだと主張。俳風は言語遊戯の域を脱しないが,貞門俳諧の祖として一大流派をなし,多くの逸材を輩出。式目書の「俳諧御傘(ごさん)」,指導書の「油糟(あぶらかす)」「淀川」のほか,「前車(まえぐるま)」「貞徳文集」「戴恩記(たいおんき)」の編著がある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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