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伴善男(とものよしお)

生没 811~868 9世紀半ばの公卿。大伴国道の子。伴中庸(なかつね)の父。830年(天長7)校書(きょうしょ)殿に伺候。以後,仁明(にんみょう)天皇に用いられた。大内記・蔵人・式部大丞などをへて847年(承和14)蔵人頭・右中弁。848年(嘉祥元)参議。時に従四位下。右衛門督・検非違使(けびいし)別当・中宮大夫などを歴任。855年(斉衡2)藤原良房(よしふさ)らと「続日本後紀」の編纂に従事。859年(貞観元)正三位。864年大納言。貞観期初めから左大臣源信(まこと)らと対立し,866年応天門が焼失すると源信の放火と告発。しかし大宅鷹取(おおやけのたかとり)が善男・中庸父子の陰謀を密告し,善男は伊豆国へ,中庸は隠岐国へ配流となり,莫大な田宅・資財が没収された(応天門の変)。2年後伊豆の配所で没。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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