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鳥羽・伏見の戦(とば・ふしみのたたかい)

戊辰(ぼしん)戦争の発端となった戦。1867年(慶応3)12月の小御所会議で薩摩(鹿児島)藩などの討幕派が公議政体派を抑え,前将軍徳川慶喜(よしのぶ)に辞官・納地が命じられたが,慶喜はこれを拒んで大坂城に退き,公議政体派も巻返しをはかったため,薩摩藩は関東各地で挑発行動を展開した。翌年元旦慶喜は討薩の表を草し,翌日会津・桑名両藩兵を含む約1万5000人の幕府軍が進軍を開始,3日夜京都南郊の鳥羽・伏見(現,京都市伏見区)で薩摩・長州両軍約4000人と衝突した。装備でまさる薩長軍は幕府軍を圧倒し,翌日には朝廷から錦旗をうけて官軍が成立,淀・津両藩の寝返りもあって,6日幕府軍は敗走した。この戦で新政府における討幕派の主導権が確立し,7日には慶喜追討令がでて東征が開始された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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