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主殿寮(とのもりょう)

「とのもんりょう・しゅでんりょう」とも。令制の宮内省所管の官司。職員令では頭(従五位下相当)・助・允・大属・少属各1人と殿部(とのもりべ)40人・使部(しぶ)20人・直丁(じきちょう)2人・駆使丁(くしちょう)80人。輿・雨具などの管理や御湯舎の湯の調達,殿舎の庭の清掃,灯燭・松柴・炭燎(たんりょう)などをつかさどった。伴部の殿部は日置(へき)・子部(こべ)・車持(くるまもち)・笠取・鴨の負名氏(なおいのうじ)から採用。9世紀末以降に形成された主殿寮領は,鎌倉初頭以降は主殿頭を世襲した壬生官務(みぶかんむ)家の相伝となった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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