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鳥取藩(とっとりはん)

因幡国鳥取(現,鳥取市)を城地とする外様大藩。因幡・伯耆両国を領有。1600年(慶長5)関ケ原の戦後,池田輝政の弟長吉が6万石で入封。17年(元和3)長幸(ながよし)のときに備中国松山に転封となり,かわって播磨国姫路から池田光政が32万石で入る。32年(寛永9)従兄弟の備前国岡山藩の池田光仲との間で領地替えとなり,以後12代にわたって光仲系が領した。外様ではあるが,光仲が徳川家康の外曾孫にあたるため,家門に準じる扱いをうけ,代々松平を称した。元禄年間頃までにほぼ藩政の基礎を確立し,内分支藩2家を設置(鳥取新田藩,のちの鹿野(しかの)・若桜(わかさ)両藩)。また要衝の米子・倉吉などには重臣を配して支配させた。1739年(元文4)全藩規模の一揆(因伯一揆)がおこる。特産物は鉄や紙(因州和紙),木綿など。詰席は大広間。藩校尚徳館。廃藩後は鳥取県となる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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