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図書(としょ)

李氏朝鮮が日本人通交者に対し,通交の証拠として与えた印。朝鮮では私印を意味する。銅製。字面には受給者の実名を刻する。図書を支給された者を受図書人(じゅとしょにん)といい,使者にもたせる書契(しょけい)に押して,自己の遣使の証とした。図書の授給は請願にもとづいて行われ,所有者が死ぬと相続者が還納,自己の名義で改めて支給された。16世紀には名義人を離れて対馬に保管され,宗氏や対馬島民により運営された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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