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特務機関(とくむきかん)

大陸諸地域で諜報・謀略活動などに従事した陸軍の情報機関。シベリア出兵の際に,統帥範囲外の対外活動を任務とする組織がハルビン・ウラジオストクなどに設置され,特務機関の称が用いられた。以後,奉天特務機関など中国東北部各地の機関が対ソ・対中工作を展開し,日中戦争期には北京・上海・南京・漢口などで組織を拡充,太平洋戦争期には東南アジアを含む地域へと活動範囲が拡大された。溥儀(ふぎ)の脱出工作(天津事件),徳王配下の内蒙古軍支援工作(綏遠(すいえん)事件)など多くの関与例がある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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