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徳田秋声(とくだしゅうせい)

生没 1871.12.23~1943.11.18 明治~昭和前期の小説家。本名末雄。金沢市出身。四高中退後,上京して尾崎紅葉に入門し「藪かうじ」を発表。紅葉門四天王の1人に数えられた。紅葉死後,自然主義文学の隆盛するなかでみずからの文学を確立し,「新世帯」「足迹(あしあと)」「黴(かび)」「あらくれ」などで自己と庶民の日常生活を淡々と描きあげた。以後私小説の極北とよばれる「仮装人物」などを発表,最晩年の「縮図」は軍部の思想統制により未完に終わったが,自然主義文学の最後の達成とされる。「徳田秋聲全集」全42巻,別巻1巻。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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