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東密(とうみつ)

空海によって開かれた真言密教のこと。天台密教の台密に対する語で,鎌倉末期の「元亨(げんこう)釈書」が初見。入唐して恵果から伝法灌頂(かんじょう)をうけた空海が,帰国後の823年(弘仁14)教王護国寺(東寺)を与えられて根本道場としたことから東密とよばれた。平安時代に事相面から広沢流・小野流の2大潮流にわかれ,鎌倉時代は野沢(やたく)三六流に分派。13世紀末には古義派と新義派にわかれた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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