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東方見聞録(とうほうけんぶんろく)

ベネチアの商人マルコ・ポーロが口述した旅行記。1298年,ルスティケロの筆録によって成立。マルコが1271年に故郷を出発し,95年に帰着するまでに見聞した中世東洋の世界が記述される。日本のことが「ジパング」の名で紹介され,元寇についての記述もある。イスラム教徒の独占する東西貿易に対して,キリスト教徒がはじめて進出した時点の記録で,客観的な叙述から中世アジア研究の貴重な史料。ジェノバとの戦で捕虜となり,獄中で口述筆録された。「東洋文庫」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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