東方会(とうほうかい)
昭和前期の政党。中野正剛の主宰する思想団体を1936年(昭和11)政治団体に改組したもので,衆議院には最大時12議席をもった。はじめ立憲民政党以来の中野系代議士を中心とし,38年頃から労働・農民運動指導者を吸収,全体主義的国民運動を標榜した。39年社会大衆党との合同を試みて失敗。新体制運動に積極的に参加したが,41年に大政翼賛会を離脱。その後東方同志会と改称し,43年には東条英機内閣打倒運動を展開。中野の検挙・自殺後,一斉検挙で壊滅した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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