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東禅寺事件(とうぜんじじけん)

1861年(文久元)と62年の2度にわたる江戸高輪東禅寺のイギリス仮公使館襲撃事件。(1)61年5月28日,水戸藩尊攘派有賀半弥らがイギリス公使オールコックの国内旅行に怒り,仮公使館を襲撃。書記官L.オリファントと長崎領事G.モリソンが負傷した。オールコックは62年2月16日賠償金1万ドルと公使館建設を獲得,事件は落着した。(2)62年5月29日,警備中の松本藩士伊藤軍兵衛が代理公使ニールらの滞在する仮公使館を襲撃。イギリス水兵や大垣・岸和田・松本3藩士ら約500人が警備するなか,水兵2人を殺害し逃走,自刃。賠償金1万ポンド(約4万ドル)は63年の生麦事件賠償金支払の際に支払われた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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