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唐人屋敷(とうじんやしき)

江戸時代,長崎に来航した唐人を隔離収容した施設。1689年(元禄2)幕府はキリスト教の禁止と密貿易の防止を目的として郊外の薬園に屋敷地をつくり,長崎市中に宿泊していた唐船の乗組員・客商を収容した。面積は竣工当時は6900坪余であったという。その後しだいに拡張され,宝暦期には9373坪あった。大門・二の門により外部と隔てられ,内部には住宅・風呂屋・関帝堂・観音堂・土神堂などがあった。また大門と二の門との間には輸出入品取引のための札場や日本商人の出店のほか,通事部屋・乙名(おとな)部屋・辻番所・探(さぐり)番所などがおかれ,役人が交代で詰めていた。唐人は許可なくしては外出を許されず,日本人も役人以外は許可された商人と遊女だけが出入りできた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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