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藤樹書院(とうじゅしょいん)

中江藤樹の塾。近江国高島郡小川村(現,滋賀県高島市安曇川町)に開塾。1634年(寛永11)伊予国大洲(おおず)藩を脱藩した藤樹は故郷に帰り,道徳実践の学を講じた。自宅の庭に藤の木があったので,人々は藤樹書院と称した。39年「藤樹規」「学舎座右銘」を作って諸生に示し,近隣および大洲・岡山などからの入門者が多かった。当初は朱子学の影響をぬけ切れなかったが,儒教を宗教的な側面でとらえ,孝経に傾斜し,良知を強調した。書院跡は国史跡。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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