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東寺文書(とうじもんじょ)

京都市南区の教王護国寺(東寺)に伝来した平安初期~江戸初期の文書の総称。東寺蔵のもののほか,京都府立総合資料館蔵の「東寺百合(ひゃくごう)文書」(国宝),京大総合博物館蔵の「教王護国寺文書」(重文)などからなる。約3万通。これは火災の被害を免れたためだけでなく,御影堂聖人や年預などによる組織的な収集・保管や,金沢藩主前田綱紀による100の桐箱の寄進と,文書を書写して「東寺百合文書」を作成したことなどに負うところが大きい。仏事・法会や,廿一口供僧などの寺院組織,寺領荘園の支配に関するものなど。影写本は東京大学史料編纂所蔵。「大日本古文書」「教王護国寺文書」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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