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当山派(とうざんは)

醍醐寺三宝院を本寺とした真言系修験の宗派の一つ。醍醐寺の聖宝(しょうぼう)を開祖とし,天台系の聖護院を本寺とする本山派に対する。大峰入峰(にゅうぶ)を再興したと伝える聖宝を慕って,鎌倉末期に真言系の修験者たちが当山方大峰正大先達(せんだつ)衆を結衆したといわれる。室町末期の本山派との争いを背景に,醍醐寺三宝院に庇護を求め接近。1613年(慶長18)徳川家康により三宝院が法頭と認められ,当山派として確立した。大峰山中を拠点とし,現在は真言宗醍醐寺派に属する。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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