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銅座(どうざ)

江戸時代,荒銅の集荷・精錬・取引を統制するために大坂に設置された役所。一時長崎におかれた鋳銅所も銅座とよばれた。幕府は長崎貿易における金銀の国外流出を防ぐため,決済のとき定額の取引とは別に,銅による取引を奨励し,それに要する輸出銅を確保するため統制を実施し,銅座を設けた。設置は1701~12年(元禄14~正徳2),38~46年(元文3~延享3),66~1868年(明和3~明治元)の3時期にわけられ,第1期には銀座が兼ねて行った。全国各地で採掘される荒銅を大坂の問屋を通して買い上げ,銅吹屋仲間に精錬させ,輸出用の棹銅として長崎に送った。しかし銅の買上げ値段が安いこともあり,買上げの中止や仕入れの改善をたびたび余儀なくされた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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