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東京日日新聞(とうきょうにちにちしんぶん)

1872年(明治5)2月11日に条野伝平・西田伝助・落合芳幾(よしいく)によって創刊された新聞。74年福地源一郎(桜痴(おうち))が主筆として入社,のちに社長に就任して国会開設漸進を主張し,政府の御用新聞と目された。この頃が最盛期で発行部数は82年頃約7000部であったが,自由民権運動が衰退すると社勢も衰え,87年には福地の手を離れた。91年伊東巳代治の所有に移り,朝比奈知泉(ちせん)が主筆となった。1904年に加藤高明に売却されたが経営は苦しく,08年加藤は実質的に手を引き,11年大阪毎日新聞社に売却され,題字はそのままだが同社の経営となった。43年(昭和18)1月1日,東京・大阪の題字を「毎日新聞」に統一して紙名は消えた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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