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統監府(とうかんふ)

1905年(明治38)から10年までの日本の韓国支配機関。05年の第2次日韓協約により韓国の外交権を剥奪し,統監府および理事庁がおかれた。統監は天皇に直属し韓国において日本を代表,韓国の外交を統轄・監督し,統監府令を発する権限,韓国駐箚(ちゅうさつ)軍の指揮権などを有した。統監府には総務・警務・外務の3部がおかれ,初代統監には伊藤博文が就任。07年7月第3次日韓協約で立法・行政・人事はすべて統監の承認を必要とするなど,日本は韓国内政の実権を掌握,統監府官制も改正され副統監・参与官を新設,機構も改編された。09年統監は曾禰荒助に,翌年寺内正毅(まさたけ)にかわった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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