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作山古墳(つくりやまこふん)

「さくざん」とも。岡山県総社市三須にある古墳中期中葉の巨大な前方後円墳。岡山市の造山(つくりやま)古墳から西約3kmにあり,全国第9位の規模。独立丘陵を削って加工し,墳長286m,後円部径174m・高さ23m,前方部幅174m・高さ22mの整美な三段築成の墳丘に整形。前方部前面には切断したままの自然山丘が残る。周濠はない。墳丘は造山古墳と同じ南西方向。北西側くびれ部裾に造出しを付設。葺石(ふきいし)・埴輪をもつ。円筒埴輪はやや硬質の埴輪で,造山古墳の埴輪と比較すると後出的であり,1世代後の首長墓であろう。国史跡。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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