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継飛脚(つぎひきゃく)

江戸幕府が設けた公用書状の逓送制度。幕府は江戸と京都所司代や大坂城代,また長崎奉行などの遠国奉行との連絡のために,公用書状の運送を宿駅制度を利用して,宿継ぎで宿駅人足に運ばせた。時代を下るほどその利用は高まるが,東海道・美濃路では早く1633年(寛永10)には手当として継飛脚給米が各宿駅に下付され,他街道では佐屋路(さやじ)にのみ下付された。継飛脚は御状箱をかつぐ人足とその交代人足が2人で勤め,昼夜を問わず出され,1763年(宝暦13)には,江戸―京都間は普通で5日ほど,急御用で68時間ほどかかった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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