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漆絵(うるしえ)

漆塗の板に絵や文様を色漆で描いた絵およびその技法。中国では漢代の棺や漆器にみられ,朝鮮の楽浪遺跡群などからも精巧なものが出土している。日本では飛鳥時代の玉虫厨子(たまむしのずし)が漆絵と密陀絵(みつだえ)を混用した作品。近世に入って食器などの漆器に描く華やかな漆絵が発達した。秀衡椀(ひでひらわん)・浄法寺椀・会津塗などの地方的漆絵もうまれた。また浮世絵版画のうち,墨に膠(にかわ)をまぜて漆絵のような光沢を出したものも漆絵という。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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