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浦役(うらやく)

中世~近世に,浦方・浜方の百姓に課せられた役負担の総称。難破船の救助・公儀荷物の海上運搬などにともなう労役をさす。のち米納・金納がみられるようになり,浦役米・浦役銭といった。また水主役(かこやく)・海役・浦年貢など,浦方・浜方百姓のさまざまな負担を浦役とよぶこともあった。近世では浦方村々は,浦役を負担する代償として地先での漁業権を認められ,沿岸の村でも浦役を勤めなければ漁業を営むことはできなかった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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