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姥山貝塚(うばやまかいづか)

千葉県市川市柏井にある縄文中・後期の環状貝塚。江戸川左岸の台地上にある。明治時代以来何度も発掘が行われたが,1926年(昭和元)の八幡一郎らの調査は,はじめて竪穴住居跡を完掘してその構造を明らかにし,学史的にも有名。発掘された竪穴住居跡の1軒には5体の人骨があり,不慮の死をとげた一家のものと推定されて話題となり,また家族構成を知る資料となった。その後の調査でも多数の竪穴住居跡や人骨・土器・石器・骨角器が出土。後期堀之内期の火災住居跡の木炭を試料に,炭素年代測定が日本ではじめて試みられた。国史跡。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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