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宇田川榕庵(うだがわようあん)

生没 1798.3.9/16~1846.6.22 江戸後期の蘭学者・津山藩医。名は榕(よう),号は榕庵。大垣藩医の家に生まれ,宇田川玄真(榛斎(しんさい))の養嗣子となる。オランダ語を馬場佐十郎らに学び,蛮書和解御用訳員として「厚生新編」の翻訳に参加するなど,若年から医・理関係書の訳述・研究に従事。植物学から化学分野へ進み,日本での開拓者となる。「菩多尼訶(ぼたにか)経」「遠西医方名物考補遺」(玄真訳・榕庵校補),「植学啓原」「舎密(せいみ)開宗」など各方面での本格的著作をなした。江戸でシーボルトに会い,実験化学の面での直接的影響をうけたと考えられる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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