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宇田川玄随(うだがわげんずい)

生没 1755.12.27~97.12.18 江戸後期の蘭方医。美作国津山藩医宇田川道紀(彦倫)の子。名は晋(すすむ)。号は槐園(かいえん)。はじめ漢学を学び,のち蘭学に転じた。桂川甫周(ほしゅう)・杉田玄白・大槻玄沢らに蘭医学を学び,ゴルテルの内科書の翻訳を志し,約10年を費やして「西説内科撰要」18巻のうち3巻までを1793年(寛政5)に出版。没後の1810年(文化7)に全巻出版。「東西病考」「遠西名物考」「西洋医言」などは未刊。1794年玄沢らとともにオランダ商館医ハルトケンを尋ね質疑を行い,同年玄沢の新元会(オランダ正月)にも出席した。墓は浅草誓願寺塔頭長安院から多磨霊園をへて玄真・榕庵の墓とともに岡山県津山市に移された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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