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氏上(うじのかみ)

氏長とも。古代の氏の統率者。大宝令で氏上,養老令では氏宗と表記。古訓はコノカミ。7世紀後半に制度化され,664年(天智3)の大氏・小氏の氏上が史料上の初見。氏人が定めて官に提出し,勅によって認定された。氏を代表して朝廷に仕え,氏人の統率,氏神の祭祀,共有財産である氏賤(うじやっこ)の管理,氏女(うじめ)の貢上,改姓申請,氏人の範囲の確定などを機能としてもっていた。平安時代には氏長者(うじのちょうじゃ)といわれるようになる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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